かぼちゃ 葉 茎 花 試食

「かぼちゃ(squash)」は代表的な緑黄色野菜として日本でも広範に食されているが、日本種、西洋種を問わず、食材として用いるのは果実の、それも果肉部分に限定される。一方、諸外国に目を移すと、ナッツとして普及している種はもとより、アジア南部から西欧に至るまで、葉、茎、花も食材として利用されている。日本の青果市場では果実以外の流通がなく、それらは入手は困難なので、自家栽培している「和かぼちゃ(星形の実が付く品種)」の葉、茎、花(雄花)を採取し、試食することにした。「和かぼちゃ」と言っても特別なものではなく、一般に知られる西洋種と大差はないと思われる。以下はあくまでも私個人の状況と私的感覚を基にして記述した記事である。

採取したかぼちゃの葉、茎、花は、いずれも生食とはせず、何らかの方法で調理して試食する。まずはそれぞれの素の味を知るため、できるだけシンプルに調理する。葉と茎は少量の塩を加え水炊きにし、花は溶解を防ぐため小麦粉に練りこんで焼き上げる。採れたての無農薬野菜ということもあるが、いずれも十分に常食野菜として利用できそうな食味である。調理の前にはしばらく真水に漬ける等アク抜きをすることもあるが、今回は行なわなかった。

葉は少々独特な食感があるが、茎は一般に流通している野菜のそれと大差はない。両者ともに先入観を捨て調理に臨むと、通常の野菜として様々なレシピに応用できそうだ。花に関しては、普段野菜の花を食べるという機会がなく他との比較は困難だが、甘い料理、とりわけ菓子の素材に向いているように思われる。花に小麦粉と少量の塩を加え、すり潰すように練った生地を焼き上げると、酸味が多少感じられる程度の味の薄い一品が出来上がる。それに砂糖や蜂蜜をまぶすと、独特な味覚の美味な菓子へと変貌する。花には苦味等の気になる味覚はないが、生地に炭酸を加えると少々異様な臭味が発生することがあった。塩は控え目か、全く用いないほうが結果は良好のようだ。

flowers of a squash

花の食味には葉や茎とは異なる、少々言葉では表現しにくい独特な豊かさが感じられるが、それを活かすには甘味な仕上がりを前提とする調理が良さそうだ。花に関しては、惣菜よりも、むしろ菓子やケーキ類等の素材として用いるのが無難ではないだろうか。

かぼちゃの葉、茎、花、いずれも利用価値は高そうだが、日本では入手が困難だ。かぼちゃの栽培自体は難しくはないが、実を育てると同時にそれらを採取してゆくのであれば、栽培には細心の注意が必要になる。とりわけ葉はカビの発生に絶えず注意を払い、表面が白変して来たものは早々に取り除くようにする。葉、茎、花いずれも夏野菜として充分に食せるもので、果実を捨て、それらの採取を前提とする株を育てる価値すら十分に感じられる。

ステンレスマグボトル サーモス タイガー 象印

保温、保冷ができるステンレスボトルは蓋がコップの役割をするタイプと、直接本体に口をつけてマグとして使用するタイプの二つに分けることができる。ステンレスマグボトルはその名が示すように後者に属するタイプで、軽量で使い勝手も良いこちらが現在では主流になりつつある。ステンレスマグは最近の節約推奨にも呼応して需要が伸びる商品でもあり、各社から発売されているが、価格、性能、耐久性そして交換パーツの供給性を考慮すると、現状では自ずからサーモス社(Thermos、サーモスはテルモスの英語発音)、タイガー魔法瓶、そして象印マホービン三社の製品に絞られてくるのではないだろうか。無名のバーゲン品を除き他によく見かける商品としては、ピーコック魔法瓶スケーター社の製品があるが、現状では上記三社の製品と比較して、今ひとつ陰りが感じられる。

二種のタイプに分類されるステンレスボトルだが、その一方のステンレスマグも更に二つのタイプに分類することができる。そのひとつはワンタッチオープンタイプ等と呼ばれる、蓋をはね上げて使うタイプで、もうひとつはオーソドックスな蓋を回して取り外すタイプである。最近は前者の人気が高く、特にサーモスの製品が有名だが、ここでは後者のタイプから、ハーフリッター程度の容量を持つ上述した三社の製品を選び、簡単にその特徴を列記してみる。

サーモスのJMZ-480
蓋が半回転で開け閉めできる。飲み口はプラスチック製の別部品。蓋の構造が簡単で掃除、メンテナンスが容易。保温性能は他の二種と比較して今ひとつ劣るようだ。容量は0.48L。

タイガーのサハラマグMMW-A060
タイガーのマグは構造がシンプルで保温性がよい。パッキンはひとつだけで別部品の飲み口がなく、メンテナンスが容易。ボディの幅が細身なため持ち運びには便利だが、構造上、少しのへこみでも、それが保温性能の低下に直結する可能性がある。容量は0.6L。

象印のSM-JB48
飲み口はプラスチック製の別部品。保温性能は良好だが、三つのパッキンをもつ栓の構造が少し複雑で、タイガー製品等に比べればメンテナンス性が劣る。外形等、前モデル(SM-JA48)から多少変更されている。ボトル内部はフッ素加工されている。容量は0.48L。

ステンレスボトルの特徴として、各製品とも内容物の量が減ると保温性能が劇的に落ちるので注意が必要。また、いずれも表面の塗装加工に問題があり、少しのダメージで剥離することがある。各社共皮膜の強度を高める等の処置を講じるか、無塗装のタイプをスタンダードとしてラインアップに加えるべきだろう。

こうした特徴を考慮して主観的に判断すると、機能、外形共に総合的なデザイン性が高いサーモスのJMZ-480が最も高く評価できそうだ。タイガー製品は保温力が高くデザインも良いが、そのスリムなボディを維持するための高度な加工技術と引きかえに、ダメージへの耐性がいくぶん犠牲にされているようで、その点が気にかかる。ポータブルな製品の選択に際しては、初期性能だけではなく耐久性も十分に考慮することが重要だ。

簡単に特徴を列記し製品の評価を試みたが、その結果とは異なり私が現在も常用しているのは象印のSM-JA48(JB48の旧モデル)だ。保温性と耐久性を考慮しての選択だが、実際に使用してみるとメンテナンス性に関しても実用上の問題が生じることはない。蓋の構造は確かに複雑だが、よほど神経質なユーザでもない限り、毎回の使用ごとにすべてを分解して清掃する必要はないからだ。仮に頻繁に清掃するにしても、蓋はメンテナンス性を十分に考慮した構造が取られているので、慣れればわずらわしさもなくなるだろう。難点と言えば、清掃時に取り外す蓋の上部の緩さが気になるが、改善を望むのは困難かもしれない。購入後間もない新品の状態での実用上の保温性能は、95度程度に煮沸した湯をいっぱいに入れ、12時間後に約半分まで使用した場合、残り湯の温度は30から35度程度というところだった。

この象印SM系製品は「Zojirushi Stainless Steel Vacuum Insulated Mug」という名称でアメリカでも販売されており、一定の評価を得ているようだ。

象印 SM-JA48

ご注意)上記写真は象印のSM-JA48、新品購入時に撮影したものです。

介助用車いす フランスベット FB-Kネオ

車いすとしてまず連想されるのは自走型と呼ばれるタイプで、使用者自らが後輪に装着されたハンドリングを用いて車を動かすことを前提に設計されている。一方、その自走型の車体に16インチ程度の小径輪を取り付けたのが介助型と呼ばれるタイプで、移動は介助者に任される。ここでとりあげるフランスベット社のFB-Kネオも、同社自走型のFB-Jネオを介助型に転用したものある。

FB-Jネオ

FBシリーズは両タイプ共とシート高が38cmのいわゆる低床型で、とりわけ小柄な成人や片麻痺走行が必要な半身不随者にも便利である。FBシリーズはモジュールタイプではなく、低床のシート高、40cmの座幅ともに固定されているが、ステップ板の高さを調整することで、使用者の座位下腿長や各種の使用状況に対応する。スイング式で簡単に取り外せるフットレスト、はね上げ式の肘掛け、折り畳み式のブレーキレバーといった機能が、介助時の利便性を向上する。座面は肉厚のアルミフレームに支えられ、耐荷重は100kg。本体の重量はFB-Kネオで約14kg、FB-Jネオで約15kgである。

近年のとりわけ高齢者による需要の高まりによって、徐々にその姿を見かける機会が増えてきた介助型の車いすだが、福祉の先進国である欧米ではあまり見かけることはない。介助型はホイールが小径のため車体重量が幾分軽くなるものの、乗り心地に加え、段差の乗り越えなどの状況において多少の不便が生じると言われている。しかし介助者として実際に使用してみると、室内、戸外ともに全く不便は感じられず、多少なりとも小ぶりな介助型のほうが有利になる場面も少なくない。ただし、舗装路からはずれた荒れ地や草地の使用に関しては、大径ホイールのほうが有利であると思われる。

高齢者の介護をはじめ、万が一の怪我、災害時の避難等、意外と車いすの用途は広い。われわれの住環境とは実に不安定なものであり、短時間のうちに激変する。

クロスバイク シラス 改 Sirrus Reconstructed

現在これだけ普及したクロスバイクだが、その起源を遡るとマウンテンバイクにたどり着く。自転車によるマウンテンライドは、1970年代に米国のカリフォルニア州北部で行われていたダウンヒル競技に、その起源をもつといわれているが、当初そのような用途に即したバイクはなく、競技には一般車を個々が独自に改造した車体が用いられていた。もちろんこの時期にはまだ「マウンテンバイク」という名称は普及しておらず、いくつかの製品化を経た1980年代初頭、このシラスを開発したスペシャライズド社が販売した「スタンプジャンパー」により初めてマウンテンバイクという名が世界中に知られるようになった。マウンテンバイクはその剛健性と汎用度の高さから急速に普及したが、実際に購入したユーザーの多くは、街中の舗装路しか走らないという使用状況が発生した。こうした需要を満たすために、マウンテンバイクの悪路踏破性や剛健性をある程度残しつつ、ロードでの走行性も重視した車体として、徐々に改造され定着したのが、現在一般にクロス(オーバー)バイクと呼ばれる車種である。

こうした歴史的背景を別にしても、ロードバイクでは負荷が重過ぎる場面がある山がちな生活環境を考え、今回組み上げるバイクはマウンテンの持つ走行性も重視したクロスバイクとすることにした。そのスペシャライズド社が販売しているシラス(Sirrus)のフレームをベースとし、ホイール以外の各部はマウンテン用のパーツで固めてみた。

シラス用カスタムパーツ

今回は高速での直進走行性よりも、近距離走行や低速でのハンドリングの良さ、車体の取り扱いやすさにスポットをあてたバイクを志向した。マウンテンバイク的なポジショニングを意識して、フレームは少し小さめのサイズを選定し、ブレーキとギヤ周りはシマノ(Shimano)のデオーレ(Deore)を中心に、シート、シートピラーそしてハンドル回りは種々のマウンテン用パーツを装着した。ブレーキは制動時のバランスを考慮して、デオーレLXの旧製品を選んでいる。とりあえず手持ちの細めのロードタイヤ(25C)を選択して試乗してみると、やはりシラスのフレームとマウンテン用パーツとの相性はよく、目的にかなったバイクが出来る確信がもてた。最近ではクロスバイクといっても、舗装路での高速走行を前提としたロード寄りの車種が多く出回っているが、筆者のように山裾の丘陵地に位置し、舗装されつつも荒れた路面が多い生活環境を考慮して「道を選ばず軽快に」というクロスバイク本来の意図を汲みながらバイクを組むのなら、こういった組み合わせが功を奏するようだ。やはり市販品とは異なり、自分で設計し組み上げるセルフメードバイクには格別のフィット感がある。今回はシクロクロスとも異なる中庸なクロスバイク用フレームを中心とした組み立てだったが、作業は概ね終了し、あとは最終的な調整を残すのみとなった。

  • フレーム: SIRRUS A1 EXPERT
  • エンド幅: 130mm
  • ボトムブラケット(Sirrus純正は 68x113mm): 68(JIS)、1.37x24、MM110、 Chainline=47.5
  • クランク: 175mm
  • スプロケット(前): 11, 13, 15
  • スプロケット(後): 17, 20, 23, 26, 30, 34
  • チェーンリンク数: 108(?)
  • ディレーラー(フロントM510): Stay Angle=66-69°
  • シートポスト: 27.2mm
  • ハンドルクランプ径: 25.4mm
  • コラム径: 1-1/8インチ(28.6mm オーバーサイズ)
  • ヘッドセット: 1-1/8インチ(28.6mm オーバーサイズ)
  • リムテープ幅: 15mm
  • スポーク: ステンレスプレーンスポーク#14、FRONT:282mm

上記データは私のカスタムバイクのもので、市販品のシラスのデータとは異なります。何かの参考になればと思い、あえて掲載しています。

クロスバイクマウンテンバイクロードバイクシマノ(Shimano)デオーレ(Deore)

エルジンレディースウオッチの電池交換

今では大衆向けの時計ブランドとして、その名が定着しているエルジン(ELGIN)だが、かつてはアメリカの高級ブランドとして名を馳せた時代もあった。1960年代後半に会社は一旦消滅し、その後日本の会社がライセンス生産をはじめ、今に至る。

写真はその新生エルジン(ELGIN)のレディースウオッチで、日本製のクオーツ時計、型番は「16-198」。販売されてから既に時を経た時計だが、同じく日本製の良質なムーブメント(2石)が内蔵されており、未だに問題なく動作する。一応「Water Resistant」と記されてはいるが、裏蓋は「はめ込み式」で、高い防水性能を期待するのは困難だ。

ELGIN

その裏蓋だが、開けるには「こじあけ」と呼ばれる専用ツールを使用する。時計本体と裏蓋と間にある隙間部分にヘラを差し込み開けるのだが、本機の隙間は極めて狭く、その場所さえも分かり辛い。一見して六時の位置にありそうに思えるが、実は一時から二時のあたりにその隙間が存在する。

「こじあけ」には先端が異なるいくつかの種類がある。手持ちのツールの先端には隙間が狭すぎる場合には、時計とは一見無関係な道具を応用してみるのも一案だ。よく代用されるのが精密ドライバーだが、本体に傷を付けやすく、推奨できるものでは決してない。考えられる道具のひとつが、絵画に用いるペインティングナイフで、筆者はそれを用いて、この種の時計の裏蓋を開けている。

裏蓋を開ける理由のほとんどは電池交換によるものと思われるが、本機の電池には一般的な「SR626SW」が採用されている。

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